日本の医学会の巨人、北里柴三郎は伊東と大変ゆかりの深い偉人です。
「医の基本は病気にならないこと」という信念を持ち、予防医学の祖といわれています。
免疫力を高める温泉療法を唱え、伊東の温泉に惚れ込み、大きな別荘を建設。
日本初の温泉プールも併設し、ヨーロッパのクアハウスのように様々な人々が湯治に訪れたそうです。
伊東の街や市民にも大きく貢献した人物です。
小学校へ通う児童の為に私財を投じて橋を架け、「通学橋」と名付けられたその橋を通って大雨の日も子供たちは安全に登校しました。
この度、当館から歩いて5分程の「通学橋」近くに、柴三郎の多大なる功績を讃えた”顕彰看板”が設置されました。
功績を讃える文章と共に、当時の様子を伝える写真などが紹介されています。
大きな看板の横には、同じく伊東を代表する偉人、木下杢太郎作詞の「伊東尋常高等小学校」の校歌の看板も。
かつて柴三郎の別荘は松川を挟んで幣伊東遊季亭の真正面にありました。
現在は「野間幼稚園」となっていますが、残された立派な庭園が当時の面影を残していま
す。
手前味噌になりますが、当館自慢の源泉掛け流しの湯はとても成分が濃く、たくさんのお客様から、腰痛や神経痛が良くなったとお墨付きをいただいております。
人々が湯治に通った柴三郎の温泉プールは目と鼻の先の距離です。きっと類似した泉質だったのだろうなと勝手に推測してしまいます。
新千円札の肖像にもなり、いっそうお馴染みの顔になることでしょう。
松川遊歩道をお散歩の際は是非ご覧になって下さい。
フロント 江藤