今月ご紹介するお酒はシーバスリーガル12年です。このウイスキーはスコットランドのスペイサイド地方を代表するブレンデッドウイスキーで、その名前の由来は「シーバス」は創業者のシーバスブラザーズの名前から、リーガルには「王者に相応しい」や「堂々としていて威厳のある」という意味があります。
原酒はグレンリベット、ロングモーン、ベンリアックなどのスペイサイドで造られたシングルモルトの原酒を使用し、その中でも代表的なキーモルトはストラスアイラです。このストラスアイラは1786年に設立された最も古い蒸溜所で、当時はミルタウン蒸溜所という名前でスタートし、最終的にはシーバス社が買い取り、キーモルトとして使用されるようになりました。ストラスアイラはフルーティーな香りと樽熟成由来の濃厚なナッツ感とドライな味わいが特徴的で、シーバスリーガルにも強く感じられます。
また、ストラスアイラに使用される仕込み水の一部に「フォンズブイエン」と呼ばれる古い泉の湧水を使用しています。その昔、馬の姿をした妖精ケルピーによって守られていたという伝説があり、多くのカルシウムを含む中軟水によって、独特な柔らかさが生まれています。
シーバスリーガル12年は酒齢12年以上のモルト、グレーン原酒をブレンドしたもので、スペイサイドモルトを特筆するかのような華やかな香り、ナッツの香ばしさ、青りんご、洋ナシを思わせる清々しい余韻が特徴的です。おすすめの飲み方はストレート、ロック、ハイボールです。
アルコールの刺激が少なく、ウイスキーが苦手な方にも飲みやすい一本ですので、お試しくださいませ。
グラス 1050円 ダイニング 細田
