4月17日、パリで開かれたユネスコ執行委員会全体会合において、伊豆半島ジオパークが世界ジオパークに認定されました。
日本ではこれまでに、洞爺湖有珠山(北海道)、糸魚川(新潟県)、島原半島(長崎県)、山陰海岸(京都府・兵庫県・鳥取県)、室戸(高知県)、隠岐(島根県)、阿蘇(熊本県)、アポイ岳(北海道)の8地域が世界ジオパークに認定されています。
伊豆半島の特徴は、テーマでもある「南から来た火山の贈りもの」
本州で唯一フィリピン海プレートにのっている伊豆半島は、かつて南洋にあった火山島や海底火山の集まりでした。プレートの北上に伴い、火山活動を繰り返しながら地域が拡大し、本州に衝突して半島化したものが伊豆半島になります。
当館から車で約20分の場所にある大室山は、約4000年前の噴火によって作られました。伊豆東部火山群の中で最大のスコリア丘でプリン型の山頂からは、このときに流れ出した溶岩がつくりだした城ケ崎海岸などの造形を望むことができます。
大地の生い立ちを感じながら伊豆を旅してみてはいかがでしょうか。
伊東遊季亭