伊豆高原のどこから見ても、お椀を伏せたようななだらかなシルエットが美しい大室山。
人口の山かと見まがうほどですが、標高581メートルの山頂に直径300メートルの噴火口を持つれっきとした休火山です。
小松左京のベストセラー小説「日本沈没」の冒頭では永年の沈黙を破り噴火、”日本沈没”への口火を切るインパクトのある役割を担っています。
実際には、約5000年前噴火し、その時噴出した溶岩が、城ヶ崎一帯の猛々しい風景や一碧湖周辺の自然景観を造り上げました。
のどかなその風貌とは対照的ともいえる勇壮な眺めを伊豆半島にもたらした山だったのです。
全山、萱(かや)におおわれ、季節により色の変わる草山としても知られています。
萌え出す黄緑から深緑へ移り変わるさわやかな春夏のたたずまい。 そして冬の枯れ草色が山焼き後黒色に変わる様は、まるで大きなキナコのおはぎが小豆のおはぎにすりかわったようで、イリュージョンのようでもあります。
その「山焼き」の時期が今年も近づきました。
農家などが使う萱を育てるために、700年以上前から毎年春先に行われてきた行事で、冬枯れした草に火を放ち山全体を燃やしてしまうというダイナミックな一大イベントです。
今年は3月28日に予定されており、観光の方もたいまつを持って参加できます。
山をひとつ丸焼きにしてしまおうというわけですから、当然、風などの天候に左右され、予定日に行われないこともしばしばですが、無事敢行された日には、草を燃やした灰が穏やかな風にのってフワフワと舞い、近隣在住の方々は、洗濯物が灰で汚れないように取り込みつつ、「もうすぐ春なんだなあ」と実感されるそうです。
リフトに乗って山頂へ。
噴火口を一周しながらの「お鉢めぐり」は、伊豆七島、天城連山、富士山、箱根まで一望の360°大パノラマ風景をお楽しみいただけます。ハングライダーのメッカとしても名を馳せ、四季折々多彩な表情で楽しませてくれる大室山。
第2回 静岡県景観賞優秀賞も受賞しました。
是非お出かけくださいませ。
大室山山焼き・・・噴火口の中を焼くお頂(はち)焼きは午前9時半から
式典は11時からリフト第2駐車場
全山焼きは正午点火
たいまつでの点火は先着70人で1人500円
(1家族2人まで。午前9時からリフト第2駐車場で整理券」を発行)
伊東観光協会 ℡0557−37−6105
フロント 江藤・加藤


